No.013 パリ五輪
この2024年夏のパリ五輪、面白いなあと思っています。競技そのものよりも、「物議醸しすぎによる全員参加型」になっている点です。
大雨ずぶ濡れ開会式から始まり、選手村のクオリティ、ルールの運用、実施管理などなど、これほどまでに皆が自分の意見や批評をしまくっている大会も無いでしょうね。
さすがフランス、皮肉がききまくっていて(ワザとなのか、実力や予算の無さなのかはこの際どっちでもいいです) 「サステナブル」という啓蒙単語がこれほど光って見えたことはありません。
『あちら立てればこちらが立たぬ」
『二律背反』
という状況を、世界的にわかりやすく見せてくれています 笑
日本人は、この両方を立たせることに長けた人が多いです。でもそれは、ほとんどが個人個人の性善説的奉仕感情による「金額以上の先読み行動」からできていることであって、先の東京五輪で末端の会社やスタッフが満足なものを受け取っていたかというと、世界水準から見ても相当低いものしかなかったでしょう。
絞るところは、末端の人件費しかない
それでもマンパワーでなんとかしてくれる
という期待感で《有終の美》のために日本人は動きますが、他所の国ではその感覚は異常とも言えますので、サステナブルを片面からのみ文字通り実現しているのです。(多分)
東京五輪の際は、実施そのものが財政面での「害悪」一択のような論調で書かれていたのに対し、パリ五輪では内容や運用面で皆が意見を言い合っています。当たり前のことを当たり前にやるのが本当はとても難しいということを気づけて良いと思います。先に書いた『二律背反』、イベントごとでは全ての運用においてエベレスト越えのように厳しいことだらけです。
もちろんそれは、他国の予算だから知ったこっちゃないということで、純粋に競技ルールや運用面であれこれ言えるのです。しかし世界中からの批判でフランスは怯むような国ではありませんし、それもパリなので、東京とは異なる「強気」「反省知らず」でこのまま一気にシャンゼリゼ〜凱旋門のフィナーレに進むのでしょうね。
勝利の凱旋です。
今年はどこかのタイミングでフランスに遊びに行こうと思います。パリに寄るかどうかはわかりませんが、それでもより色々なものが便利になっていると思われます。
maki