No.009 仏語発音

プライベートレッスンをお願いしているフランス人の先生2人に、「どうしてそんなに完璧に発音ができるのか」とおっしゃっていただき、「どのように他の日本人に教えればいいのか」と尋ねられます。うちおひとりは関西の難関国立大学でフランス語を教えている先生のお立場ですし、私が"お客様" として持ち上げられていることはないでしょう。


自分としては、中学生の頃から "フランス語の発音が好き" から全て始まったので、文法や語彙や読解力などより、発音を試行錯誤しました。教科書で書かれている喉や舌の位置などの図解は全く意識したことはなく、ただ好きなフレンチポップスを歌ったり、ラジオを聴いたり天気予報を見ているうちに、フランス語は "破裂音" をうまく利用すると "r" がスムーズに発声できることなどが自然にわかってきたという具合です。


日本語はあまり唇にテンションをかけなくても発音できますね。口の中全体で音を作るという感じ。英語は『舌』にいろんな加減が必要だと思いますが、フランス語は唇の先の方と息とのコンビネーション。


日本の飲食店などで声の大きいグループがたくさんいるような環境では、日本語が発生させる声や音の質(特に関東圏の発声)に私は耐えられないのですが、フランスなどでは同じように声が大きくても全然耐えられるんですよね。これは、話している内容は関係ありません、声質、音質の問題です。


日本人はミンミンゼミ、フランス人はクマゼミみたいな違いというのでしょうか。


そして声の音量調整がTPOによってできない、あるいはやらない人というのは、私にとって「?」な人です。まさにミンミンゼミ。


話はそれましたが、自分の練習法などを先生にお伝えすると、「日本人向けに発音の先生をやれると思う」とおっしゃっていただきました。しかし、なんのエビデンス的仏語学歴の無い人間なので(ただの留学では仏語を教える肩書きとしては弱すぎます)そんな機会は一生無いとは思いますが、何か発音していきたいな〜とは思っています。


maki

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