No.008 逆転
4年ほど前から、東京と関西の2拠点活動(生活)を始めているのですが、関西から東京に拠点を移して15年以上経っていたため、 関西に戻るたびに自分が15年前の自分(=過去の自分)に戻っているような気持ちになっていました。
東京が現在
関西が過去
といったイメージです。
しかし4年も過ぎたこの頃、自分の中での意識は関西が現在、東京が過去に逆転し始めていることに気づきました。
元々、東京に憧れたり、行きたくていったわけではない(つまり会社の転勤)ので東京は経由地だと思っていたのですが、それでも自分の会社やお店を東京につくって長いことやっているのでアイデンティティははっきりと東京に存在しているはずなのに、そして今もしっかりと現存しているはずなのに、「意識」というものは不思議ですね。
学生時代を過ごした神戸を懐かしく思う気持ちが今や日常となり、新卒で入社した会社での思い出に浸る感覚だった大阪の街が今ではすっかり現実となって、自分自身にフィットし始めているのを感じるのです。
経済的な面でも、東京だけで100%稼いでいた頃と違い、今では関西でも仕事がそれなりに増えているので東京にこだわる必要もありません。東京という都市は情報の集積地と発信地であって、クリエイティブな感覚というのは関西の方が旺盛だと思います。実際、私が新卒で入社した会社は、現在の東京本社の上層部がほぼ全て当時の大阪支社の同僚や先輩たちです。皆関西人です。それらの皆さんは定年後そのまま東京に住み続けるのかどうか興味深いところです。
その時の自分にいちばん合った場所に住めるのが自分の理想ですが、転勤や引っ越しを経験したことのない人はなかなかイメージできないことかもしれません。
で、自分にとっての「未来」ですが、過去から一貫してシチリア島です。シチリア島でのんびり釣りをして暮らしたいという希望は20年前から変わっていません。本当だったらもう移住しているはずでしたが、まだ叶っていないので試行錯誤中。
maki