No.005 裏面を担うこと
今度、女性シンガーソングライターとのコラボイベント(PRイベント)を実施することにしました。現在参加者募集の準備をしているところです。私はながらく、イベントごとと人を結ぶあらゆる仕事に就いており(興行情報誌&チケット会社、旅行企画・旅客輸送、イベント企画制作実施)素晴らしい才能やコンテンツを、誰かや・街に広げることが大好きです。自分自身に突出した才能や、これと言って絶対にやりたいことがない分、才能ある人や素晴らしい作品に嫉妬することなく素直に接することができるうえ、惚れ込んでしまうのです。
イベントというのは、あらゆる準備やら集客やらコミュニケーションに本当に手が掛かります。 "準備8割当日2割" という言葉があります。自分自身が、あるサービスを行う店舗を10年続けてきて、後ろ側の企画・運営部分と、前に出る技術・技能系の出演部分をひとりで全部やってきてもう正直ヘトヘトです(笑)
土台を作ること(開業から3年程度)は大変なようでいて、勢いやら流れが見えるので比較的楽しくやれるんです。それらができた後の、安定運用の方が本格的な長期戦に入っていきますので気力体力の継続が本当に大変です。飽き性の自分自身を飽きさせない工夫もしなきゃならないし、顧客に忘れられないように宣伝活動も頑張らないとだし、コンテンツの作り込みに、サービス提供者としての技術維持など、【両サイド】やることのしんどさはよくわかっているつもりです。趣味でやっていることではなくて、これらで生活を成り立たせているので、事態はいつでも深刻、本気の取り組みです。自分の趣味や楽しいことなんてそっちのけで、やってきた10年です。
ですので、冒頭に戻りますが、シンガーソングライターさんのイベントの裏面だけを今回やれるのは少しホッとする時間です。透き通る綺麗な声で、歌が上手で美人で性格のとってもいい大好きな方なので「この人のためなら頑張れる」というモチベーションがあります。自分のため、だと、「自分の生活のため」になってしまいますのでモチベーションの質が少し異なります。
気が合う人
信頼できる人
面白いやり取りができる人
こういう人が身近にいらっしゃる場合は、良い意味で利用しあえると得策です。ただそこに、本気の「生活を成り立たせる」という目標が入ると難しいことも多いですが、一時的なイベントごとなどでは一緒にできると良いですね。
ただひとつ、この場合【オモテとウラ】をきちんと区別することが大切です。イベント企画制作人が偉いわけでもなんでもありません。【ステージ主役】のためにとことん【裏側】に徹することのみです。裏側の立場なのにSNSなどでまるで表舞台の人間かのような表現をしている人を見るにつけ、素人さんだな〜(笑)と感じてしまいます。
"裏側の人間として"のSNSのブランディングなんて意味がありません。オモテが成功する、ただそれだけで良いのです。
maki